収穫祭の夜　月明かりを辿って

帷がおりた天空は、宇宙の深淵を思わせるほどに蒼く暗く。
秋の風が運ぶ絹のような雲が穏やかに流れゆくその向こうに、最も美しい夜の王が姿を見せる。
その一瞬を切り取った青藍のドレス

 

背面を見れば貴方にも、落とし込まれた秋の夜が見えてくるでしょう。

果てのない空を思わせる深い青の生地を、薄張りの雲のように優しくシフォンが包み。

その切れ目からのぞく月のエンブレム。

美しい夜を描きながらも、全体のバランスやイブニングドレスとしての格式の高さを損なわない。

これだけでも完璧な一着ですが、無上のデザイナーは決して妥協しません。

2枚に重ねたチュールフリルが厚い雲となって月の輝きを遮ったその向こうに、キラキラと瞬く星々が。

まさに夜空の全てを閉じ込めた一着なのです。

仕上げには、主人の愛するウサギのモチーフも忘れません。

シノワズリに造詣の深い彼女だからこそのアイディアです。

さて。

背面に夜を纏いながらも、表はしっかりと正装ドレスとしての様式を守り主人の品格を際立てます。

首元には流行りのラフ・カラーを取り入れ、高貴な佇まいに。

スタイルは守りつつ、背面と同じエンブレムを配し統一感が保たれています。

胸元のレースアップには大胆に、青と補色関係にある赤を使うことでコントラストをはっきりさせ、全体の印象を引き締めています。

一年を通して最も美しいとされる9月の月を抱く夜空のドレス。

お気に召していただければ幸いです。

 

サイズ（cm）	S	M	L	XL
首周り	22	25	28	31
胸囲	38	46	54	60
背丈	31	35	39	43