わた雲と陽だまりの夢

家族みんなから愛される末娘の為のドレス。
ふわふわと柔らかな夢につつまれて、なんにでも成れてどこへでも行ける、幼い日々を彩る一着。

愛らしさが際立つワンピースドレスですが、細部には着心地を追求する作り手から子どもへの愛が散りばめられています。

まずワンピースには、子ども自身の好みと愛らしさを表すようにキャラクターライクなうさぎとチューリップをデザイン。
薄空色の柔らかな生地が、優しく体をつつみます。

全体のアウトラインにはフリル状のシフォン、さらにはパールビジューが重ねられ、幼い子どもの柔らかさと愛らしさ、そしてノウブルファミリーとしての気品が絶妙に融合しています。

特に肩袖のフリルは三層に重ねられ、フリル・レースの下にストレートのシフォンを敷く事で、肌あたりの良さを追求しつつも胸元を一層ゴージャスに引き立てています。

一方裾フリルは、ワンピース生地より短く収まる作りになっており、はしゃぐ子どもの歩みを妨げぬようにとの思いが表れています。

腰回りには可愛さの象徴に大きめのリボンを。
ここにも下にレースを敷きボリュームを出しつつも、パールを置く事で全体のバランスが整っています。

襟元は、表から見るとシャツワンピースのような気軽さを演出するオープンカラーですが、実はイタリアンカラーの作りになっており、背面は立ち襟としても楽しむことができます。
カーブを描くスリットは一見機能性によるものかと思いきや、斜めに配されたレースとの合わせはそう、シノワズリ。

子ども服とは思えない、なんとも洒落の効いたデザインです。